知らないと損!お得につながるお金の基礎キーワード
iDeCoやNISAなど、お金に関するキーワードについて耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。しかし、聞いたことはあっても、どんなふうにお得なのか詳しく理解しているという方は少ないのではないでしょうか。今回は、知っていたらお得につながるお金に関するキーワードについていくつか紹介します。
キャッシュレス決済
キャッシュレス決済とは現金以外で支払うことであり、クレジットカードや交通系ICカードなどの電子マネー、〇〇ペイなどのアプリ決済などがそれにあたります。カードやスマートフォンをかざすだけでお会計ができるので、とてもスマートです。
どういうところがお得につながるのかというと、何といっても「ポイントがたまる」という点です。現金で支払いをしてもポイントはたまりませんが、カードやアプリを使って支払うことでポイントが付与されます。
たまったポイントはお金と同様に使うことができるので、実質割引を受けているのと同じことになります。また、ポイントによっては商品やサービスと交換できる場合もあるようです。
そして、期間限定で「20%ポイント還元」や「1,000ポイント付与」などのキャンペーンが定期的にあるので、その時期をねらって買い物するとよりお得になります。また、普段のポイント還元率はキャッシュレス決済ごとに違うので、より高い還元率のものを選んだ方がお得になります。
ふるさと納税
自分が住んでいる市町村に納める税が「住民税」なのに対して、ふるさと納税とは自分のふるさとや思い入れのある地域、応援したい地域など、日本全国から自分の好きな市町村を自由に選んで、住民税の一部を寄付できる制度です。
ふるさと納税をするとどんなことがお得になるのでしょうか。まず1つ目は、手続きすると合計寄付額から2,000円を引いた額については所得税の還付、住民税の控除を受けることができるという点です。しかし、控除上限額は収入や家族構成によって異なるという点に注意が必要です。
2つ目は、寄付をした各自治体から地域の名産品などの返礼品をもらうことができるという点です。返礼品を通じて、地元の名産品や産業を全国の人に知ってもらえるという自治体側のメリットもあります。
3つ目は、寄付金の使い道を自分自身で決めることができるという点です。自分が望む寄付金の使い道から寄付先の自治体を選ぶこともできます。
iDeCo
iDeCo(イデコ)とは個人型確定拠出年金のことであり、個人が老後の資金を積み立てることができるように国が用意した公的制度です。月5,000円から6万8,000円までの間で、自分で金額を決めて、証券会社や銀行などでiDeCoの口座を作り積み立てます。その資金を自分で運用し、老後に受け取ることができます。
積み立て限度額は職場によって変わるので注意が必要です。運用先は、金融機関が選んだ投資信託のラインナップから自分で決めます。基本は長期での投資・運用となり、それに適した商品ラインナップとなっているので投資初心者でも選びやすくなっています。
どんなところがお得なのかというと、掛金が全額所得控除されることと、年金を受け取る年齢に達し、受給する時にも所得控除を受けられるということが挙げられます。また、確定拠出年金制度内での運用益が非課税で再投資されるというメリットもあります。このように、税制の優遇という面でお得になるのがiDeCoの特徴です。
NISA
NISA(ニーサ)とは少額投資非課税制度のことであり、NISA口座を開設し、そこでの株式や投資信託の取引で得た利益や配当に関しては、年間120万円の投資分までは最長5年間税金がかからない制度です。通常なら、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかってしまうので、かなりお得だといえます。
また、iDeCoとは違って、口座開設手数料も管理料もかからず、資金の引き出しも自由です。ただし、給与にかかる所得税・住民税の控除の対象にはならないので注意が必要です。
証券会社や銀行、郵便局で口座を開設でき、それぞれの機関で購入できる株式や投資信託のラインナップが変わってきます。積極的なタイプの投資信託も豊富に取り揃えているので、ハイリスクハイリターン商品にチャレンジしてみたいという方にもおすすめです。
つみたてNISA
つみたてNISAも一定の金額までの投資なら得た利益が非課税になる制度です。NISAと同じく、口座開設手数料も管理料もかからず、資金の引き出しも自由に行うことができます。そして、給与にかかる所得税・住民税は安くなりません。
NISAとの違いは、購入できる金額が年間40万円までであること、購入方法は累積投資契約に基づく買付けに限られていること、非課税期間が20年間であること、購入可能な商品は、長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託に限られていることなどが挙げられます。長期で積み立て投資したいという人に向いているといえます。
これらを知っている人は、もう上手に利用して得をしていることでしょう。まったく知らなかったという人も、今からでも遅くはありません。気になるもの、どれか一つでも一度やってみることをおすすめします。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。