近年、現金を持ち歩かずに電子マネーやプリペイドカードを使用して決済している人が増えています。ただ、電子マネーとプリペイドカードは似ているものの、特徴が異なり使用方法に大きな違いがあります。そこで、今回は電子マネーとプリペイドカードの特徴や支払い方法について解説していきます。

電子マネーの特徴

電子マネーは非接触型決済システムの一つであり、幅広いところで活用されています。代表例として挙げられるのがSuicaやnanaco、そして楽天EdyやWAONがあります。いずれも利用者数が多く、全国各地で使用できるのが特徴です。

また、カードタイプの電子マネーもあれば、アプリなどを使用するタイプもあります。そのため、スマートフォンがあれば決済が可能なので、財布を持ち歩く必要もありません。

プリペイドカードの特徴

プリペイドカードはあらかじめカードに入金しておおき、その残高から支払いができるというものです。スターバックスカードやタリーズコーヒーカードなどが例として挙げられます。チャージすれば、何度でも使用できるので利便性が高いのが特徴といえるでしょう。

さらに、どれだけ入金したかが把握できるので使いすぎる心配もありません。そして、チャージタイプ以外にも使い切りタイプもあります。たとえば、図書カードやQUOカードなどが挙げられます。使い切りタイプはチャージすることはできませんが、使い切りタイプなので贈答品としても人気が高いです。

電子マネーの支払い方法

電子マネーの支払い方法は主に3つあります。それぞれの違いや特徴を理解して、自分にあった方法を選びましょう。

プリペイド型

プリペイド型はあらかじめアプリやカードにチャージして使用する方法です。あらかじめ入金した金額分しか使用できないため、使いすぎを防ぐことができます。また、クレジットカードと紐づけられるプリペイド電子マネーもあるので、クレジットカードのポイントが貯まるのも魅力的です。

最近はオートチャージ機能がついたものがあり、残高が事前に設定しておいた金額を下回るとクレジットカードから自動的に入金される仕組みとなっています。

デビット型

デビット型の場合、紐づけている銀行口座から自動的に引き落とされる仕組みです。利用直後に引き落とされるので、こちらも使いすぎの心配はありません。ただ、銀行口座の残高分しか利用できないので、どれくらい残高があるのか把握した上でしか買い物できないという側面もあります。

ポストペイ型

ポストペイ型は月ごとに使用した分が集計されて、一括で請求されるというものです。事前にチャージする必要がなく、銀行口座の残高も関係ないので、自由に使えるのが特徴といえるでしょう。さらに、クレジットカードから毎月引き落とされるので使用する度にチャージしたり、入金したりする必要がありません。

ただ、どれくらい使用したか把握しておかないと何度でも使用できるため、知らない間に翌月の請求額が高額になってしまうことがあり、注意が必要です。

プリペイドタイプの電子マネーもある

プリペイド型の電子マネーは使い勝手がよいので非常におすすめです。プリペイド型の場合は事前にチャージしなければならないので、使いすぎを防ぐことも可能です。また、コンビニのATMからチャージしたり、店舗でチャージしたり、そのほか券売機などでもチャージできるので利便性が高いのが特徴です。

さらに、銀行口座やクレジットカードと紐づけることができるので、ボタン操作一つで簡単にチャージできるのも魅了ポイントの一つです。プリペイド型電子マネーにはたくさんの種類がありますが、中でも広く浸透しているのがJR東日本のSuicaや楽天が展開している楽天Edy、さらにNTTドコモのiDです。Suicaは交通系電子マネーとして知られていますが、電車やバスだけでなくコンビニやドラッグストア、スーパーマーケットなどでも使用できる汎用性の高いのが特徴です。

さらに、最近は高級ブティックやレストランなどでも使用できるところが増えており、今後も利用店舗が増えていくことが予想されます。また、楽天Edyは楽天ポイントが貯まることで人気を集めており、楽天経済圏ユーザーから高い支持を得ています。

そして、iDはNTTが開発し、利用可能な場所は全国で150万店舗以上にのぼります。iDはプリペイド型、ポストペイ型、そしてデビット型のすべてに対応しているので、自分に合った方法を選べるのが特徴です。

そして、最近は薬局や医療機関でも使用でき、医療費に使用できる電子マネーとしても注目されています。また、自動販売機やネット決済にも使用できるので、使えないところのほうが少ないといっても過言ではありません。

電子マネーとプリペイドカードは似ているようですが、特徴や使用方法が大きく異なります。また、それぞれの使い勝手やメリット、デメリットを理解した上で自分に合った決済方法を見つけることが大切です。ただ、最近はプリペイド型の電子マネーも展開されているので、それぞれのよいところを合わせた決済方法が注目を集めています。今回の記事を参考にして、ぜひ自分に合った決済方法を見つけてください。

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